忍者ブログ

A P P L E S E E D S

     ようこそ。ここはワタシ的なんでも有りのページ。Appleな話や趣味など。訪れた誰かの中に何かの種を蒔けたら、うれしいのですが。よろしかったら、どうぞよろしく。                 B o o k m a r k o f M y L I f e             

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

暑い夜に、海の底へ。


雨と風の白いスクリーン。今日の夕立はスゴかったですね。被害も出ていたようです。
でも過ぎた後の風は気持ちよかった。皆さんは何処で過ごしていましたか?

このところの蒸し暑い夜を、何気なく手にしたこの本でうっちゃりました。
「深海のYrr ”イール”」。著者はドイツ人、フランク・シェッツィング。写真によればなかなか男前。
上・中・下3巻で文庫1500ページオーバーの長篇ですが、読む時間が待ち遠しかった。

ノルウェー海で無数の異様な生物が発見され、カナダではクジラやオルカが船を襲い始める。
海洋異変は陸上も巻き込み、世界中に拡がる。母なる海でなにが起きているのか。

”ドイツのマイクル・クライトン”と評される物語は、膨大な知識に裏打ちされた現代自然科学、
状況描写の中で、架空の登場人物と実在の研究施設、科学者、探査機器が共になり、
地球規模の自然異変? 地球外生命? 国家の陰謀?
読み進むまでどこに落ちるのか、確信が持てない展開です。
日本人の感覚からすると海外作品特有のまわりくどさは若干、感じられるかもしれませんが、
エンターテインメントとして一級品だと思います。こっち方面が好きで時間のある方はぜひ。

ハリウッドでの映画化も決定しているそうで、シェッツィング本人はジョージ・クルーニーなどの
出演を望んでいるらしい。
本書中には「アビス」などの映画を、既存事実として
登場人物が語る場面もあり、映画化を意識していたとも思わせる。
 
根底には自然破壊への警鐘もあるわけだが、昨今、至る所で叫ばれる
「地球が危ない」という言われ方には違和感を覚えている。
ヒトからすれば永遠とも言える時間を経た地球には、人類の存在など瞬きにも
足りないのではないか。
地球は人類や全ての動植物が滅亡しようとも意に介さず、
その環境を変え時が来るまで存続していくのではないか。
「危ない」のは人類と、私たちが変えてしまった自然、全ての動植物たちだろう。地球ではなく。
本書で語られる「すべてはひとつ」という言葉が印象に残る。

さて、昨日のiPhone祭り。参加された方それぞれ、いろんな物語があったようです。
無事に手に出来た皆さま、きっといい思い出になったと思います。
     嬉しそうでなにより。いいなー。 
       本文中の画像・動画は ”Amazon” より。
PR